アグロセル(PTのHPより)

私たちが毎日のように身につけているコットン。でも、コットンが畑からお店にたどり着くまでの過程を知ってしまったら、着ることを躊躇するかもしれません。コットンの大半は開発途上国で栽培されています。石油由来の殺虫剤や農薬に依存した生産が行われていますが、その成分には非常に危険性が高いために世界120カ国で使用が禁止されているものもあります。毒性がとても高いため、農薬の使用により毎年2万人が死亡し300万人が慢性疾患を起こしていると推定されています。
農薬を使い続けるうちに害虫の化学薬品に対する耐性が高まるため、同量のコットンを収穫するために農家は毎年殺虫剤の使用量を増やさなければいけなくなります。
そのため、生産コストの大半を占める農薬の購入代金がわずかな収益を食いつぶしてしまい、多くの農家が借金の悪循環に陥っています。インドでは借金苦により毎年何千もの農民が自殺しています。

 

「アグロセル」は、社会的に立場の弱い小規模農家を支援するインドのオーガニック・コットン生産者支援組織で、ピープル・ツリーにオーガニック・コットンの原綿を届けてくれています。インド全域11州に25のサービスセンターを持ち、約4万5000家族の小規模農家を支援しています。アグロセルのオーガニック・コットンは、インド南部にあるフェアトレード生産者団体「アシシ・ガーメンツ」によって、美しい服に仕立てられています。

アグロセルの生産者支援は、農業投入物の流通・販売から、生産物のマーケティング支援をはじめとする無料の農業技術指導や、土地を持たない人びとへの雇用創出プログラムの運営まで、幅広くかつ包括的に提供されています。

また、個々のオーガニック・コットン生産農家を支援するだけでなく、学校の水道設備の建設、女性が収入を得るためのプログラムも実施し、コミュニティ発展の支援も行っています。また、フェアトレードの普及活動にも熱心に取り組み、さらに多くの小規模農家を支援できるよう 活動の幅を広げています。

アグロセルはインドのコットン農家に農薬や化学肥料を使わない有機農法を提示し、スムーズに移行できるよう支援しています。また、アグロセルは害虫駆除のための自然農法や天然殺虫剤を開発しました。農家は高価で有害な化学薬品のかわりに、チリやガーリック、石鹸を使用しています。これは1エーカー当たり最大3000ルピーの節約になります。

 

オーガニック・コットン農家のチャクベンさんは夫とともにアグロセルで働き、2人の子どもと宿舎で生活しています。畑で働いて稼ぐ賃金で、子どもたちを地元の小学校に通わせることができます。アグロセルでは女性にも男性と同じだけの賃金が支払われますが、これはインドではとても珍しいことです。有給の産休もとることができます。チャクベンさんのコットンには、通常のコットンの価格に割増金を上乗せした価格が支払われ、年金や保険、良質の医療も受けることができます。

ピープル・ツリーからの注文によって、この2年でアグロセルのオーガニック・コットンの農地は倍に増えました。さらに農地を増やせるよう、オーガニック・コットン製品を購入することで、支援してください。


「フェアトレード + オーガニック」の意味
コットン栽培農家がオーガニック農法に移行する際、農薬使用をやめてからオーガニック認証を取得できるようになるまで最低3年を要します。また、移行直後はコットンの収穫量が減るため、収穫量が再び元のレベルに戻るまで約4年かかります。フェアトレードのプレミアムをつけてコットンを買い取ることにより、コットン農家のリスクを減らし、オーガニック認証を取得するまでの生活の安定を支援することができます。さらに認証取得後は、オーガニックのプレミアムがコットン農家に支払われます。

ピープル・ツリーはコットンの作付けの時点から買取の契約をすることで、オーガニック・コットン農家を支援しています。種まきから製品が日本に届くまでには、18ヶ月ほどかかることもあります。フェアトレード・ファッションのプロセスは、「ファースト・ファッション」とは対照的です。